2018年9月28日金曜日

ホワイトニング



歯の着色の原因




歯が白く見えなくなる原因として、歯に付着する着色物質による影響と、歯内部構造(象牙質)の影響があります。

ひとつは、日常摂取する食べ物や飲みもの(お茶・コーヒーなどに含まれるタンニンなど)に含まれる色の着いた成分が、歯の表面に付着していきます。
これらは「ステイン」と呼ばれる、歯の着色物質です。

ステインも歯の表面にだけ付着している「外部ステイン」と、エナメル質できたマイクロクラック(ひび)を通して内部に沈着した「内部ステイン」があります。

外部ステインの一部は、市販の歯みがきペーストで除去できますが、内部のステインには届きません。


もうひとつは、歯の内部構造の影響です。

加齢とともに、歯の表面部分のエナメル質が減っていき、内部の象牙質という構造の黄色い色が強く現れていくようになるのが原因です。
もともと象牙質はエナメル質に比べ少し黄色味を帯びた色調を持っています。これが透けてしまうのです。


ホワイトニングってなに?


ホワイトニングは薬剤を使用し、歯の表面のステイン(着色)を分解するだけでなく、エナメル質の内部の色素も分解し、歯そのものの色を白くする効果があります。

ホワイトニングに用いられる薬剤は、主に過酸化水素または過酸化尿素が用いられています。これらの薬剤を歯に塗布することで、ステインを分解することができます。




また加齢による着色の場合でも、ホワイトニング剤によってエナメル質表層の構造が変化し、すりガラスのように光を乱反射するため、白い歯に見えるようになります。



・歯の着色の原因は


 ①”ステイン”(着色物質)歯の外部と内部に付着

 ② エナメル質の磨耗

・歯を白くする仕組み



→「ホワイトニング」によって外部・内部のステインを分解

 エナメル質表層の構造を変化して、光の反射によって白く見せる




ホワイトニングできない場合はある?


ホワイニングの薬剤が使用できない場合

ホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤を使用します。
これらの薬を安全に使用できない場合にはホワイトニングができません。

・妊娠中や授乳中の方

薬剤の安全性の確認ができていないためです。


・薬剤やラテックスにアレルギーのある方

使用する薬剤や器具にアレルギーがある場合は使用できません。


・無カタラーゼ症の方

カタラーゼは身体に存在する酵素の一つです。
唾液や血液内にも存在し、過酸化水素を分解する触媒としての作用があります。
生まれつきこの酵素を持たない方は、薬剤の分解ができない可能性があるため使用出ません。
怪我をした時に、オキシフルなどの薬を塗って発泡するのは、この酵素の作用です。そういう経験がある方は大丈夫です。


・重度な知覚過敏症を有する方

ホワイトニングに使用する薬剤は、一時的に知覚過敏を増悪させます。お薬の使用を止めれば24時間以内に症状は治まりますが、継続的なホワイトニングが難しい場合があります。


永久歯が生え揃っていれば、年齢制限はありません。
ほとんどの方に適用可能です。



ホワイトニングの効果が期待できない場合


ホワイトニング(ホームホワイトニングやオフィスホワイトニング)では効果が期待できず、歯を白くするためには別の方法をおすすめすることがあります。


・詰め物やかぶせの治療を行った歯

ホワイトニングはエナメル質の表層に作用するため、レジン(プラスチック)や金属といった材料には効果が出ません。
歯の一部のレジン(プラスチック)で詰め物をしている場合は、その部分だけ色調が変わりませんので、ホワイトニング後に改めて色調のあったレジン充填処置をおすすめします。

・神経のない歯(失活歯)

むし歯などが原因で、歯の神経(歯髄)の処置を行い、神経がない歯のことを失活歯と言います。
失活歯は黒ずんだ色を呈していることが多いのですが、これは歯の内部に血液内の鉄分等が沈着しているのが原因です。つまり、ホワイトニングのように外側からの薬剤の適応で、変色を治すことはできません。
通常、失活歯はクラウン(かぶせ)で修復するので、セラミック系のクラウンでの修復治療をおすすめします。
また歯の内部へ過酸化水素ペーストを入れて、内部から漂白するウォーキングブリーチ(Walking Bleech)を行います。


・生まれつきの着色歯

歯の形成不全(エナメル質形成不全)の場合で、エナメル質を大きく欠如している歯は、クラウンやラミネートベニアを用いた修復治療をおすすめします。
一部の帯状に形成不全がある場合もコンポジットレジンやラミネートベニア修復をおすすめすることがあります。

テトラサイクリンによる変色歯については、軽度の場合はホワイトニングによって色調の改善が可能な場合があります。象牙質への色素沈着を原因としていますので、効果が望めない場合は、修復治療をおすすめすることもあります。


・むし歯や歯周病が進行している歯

歯に汚れやむし歯があると、ホワイトニングの薬剤の効果が低減してしまいます。
まずは歯の治療から行って行きましょう。



神経をとったり、クラウンなど大きく修復していない歯であればホワイトニングは可能です。


ホワイトニングの種類


ホワイトニング方法には、歯科医院で施術する「オフィスホワイトニング」、自宅で行なう「ホームホワイトニング」などがあります。


・「オフィスホワイトニング」は、歯科医院で施術するタイプのホワイトニングです。
一般的にはホームホワイトニングに比べ、反応の早い高濃度の過酸化水素を使用するため、1回30分程度で施術が可能です。希望の白さまでには数回の来院が必要です。
急いでホワイトニングしたい方には良いかもしれませんが、ゆっくり時間をかけるホームホワイトニングに比べ、色調が元に戻りやすい欠点もあります。


・「ホームホワイトニング」は、自宅で患者さん自身によって行なうタイプのホワイトニングです。過酸化水素よりも反応がゆっくりな過酸化尿素をを使用します。薬剤を入れた専用のトレーを歯に装着して、就寝中(6~8時間)を1回として、15回程度繰り返し使用します。期間としては2週間~4週間が一般的す。

ご自宅で繰り返しホワイトニングできるので、希望の歯の色調へコントロールしやすいことや、ホワイトニング効果の持続期間が長い(一般的にホームホワイトニング:約1年、オフィスホワイトニング:3~6ヶ月)ことが特徴です。



ホームホワイトニングとは

しおさい歯科クリニックでは、ホームホワイトニングをオススメしています。

・ホームホワイトニングの手順




「ホームホワイトニング」は歯科医院によって使用するシステムの違いがあり、マウスピースの装着時間や期間が異なってきます。施術を担当する歯科医師・歯科衛生士に確認しましょう。

当院のシステムの場合、就寝時に6〜8時間のマウスピース装着を約15回していただくこようにご説明しています。

ホワイトニングの効果判定を、来院時に行います。

「使用時間」✖️「薬剤濃度」✖️「使用回数」によって、ホワイトニングの効果が異なります。


毎日、マウスピースを入れられない場合は期間は長くなりますが、必要回数をやっていただければ効果は一緒です。
また、より早く、高い効果を望まれる場合には薬剤濃度を高くします。

知覚過敏の症状がでる場合は、薬剤濃度を下げたり、一日おきの使用にしてもらったりといった調整を行ないます。

また、ホームホワイトニング期間は、色の強い食べ物や飲み物(カレーやコーヒーなど)の摂取は控えて頂いくこともあります。
ホワイトニングが終わったら、食べてもらってかまいません。





・どのくらいの効果がでるのか

歯の色調(シェード)の見本です。
日本人では#15 が平均的と考えられています。


一つの目安として、8シェード(写真でいうと4つ分)くらいの明るさになるのが目安です。

ホワイトニングの効果は、もともとの歯の色調以外に、歯の表面性状(ツルツルやざらざら)にも影響されます。

ホワイトニングを10回、20回行ったケースです。


この方の場合#13から#1まで明るい色調に改善しました。

・ホワイトニングの効果はどのくらい続くの?


一般的にはホームホワイトニングでは約1年ほど効果が続くとされますが、個人差はあります。
ステインの原因は飲食や喫煙にありますし、ハミガキの状態によって持続期間は変わってきます。

効果を持続させるのに有効なのは、

①ステインの原因となる喫煙などをやめること
②定期的に歯科医院でクリーニングを行うこと
③ホワイトニング効果を持続させる歯みがきペーストを使うこと
④タッチアップホワイトニングを行うこと

タッチアップホワイトニングとは、最初のホワイトニングからしばらく経って色調が変わってしまった場合、2〜3回再びホワイトニングを行う方法です。一度ホワイトニングをしているので、比較的簡単に白さを戻すことができます。


ホワイトニングをおすすめする理由


歯と健康に関心を持って欲しい

もし歯や口元にコンプレックスを抱えていたら、ホワイトニングをした白いきれいな歯は、自分に自信をもたせてくれます。

そして、きれいになった歯を大切にする気持ちも生まれると思います。

ホワイトニングを行うことが、タバコをやめる動機になった方もいます。

毎日の歯のセルフケアのために何が大切なのか、興味をもつきっかけになった方もいます。

むし歯や歯周病の怖さを知って予防に取り組むのも、もちろん大切ですが
ホワイトニングをきっかけに楽しく、健康や予防に関心を持っていくほうが
より長く健康を維持するモチベーションになるのではと考えています。






 *使用薬剤についての注意事項(しおさい歯科クリニック)

ULTRADENT社(米国)Opalesence10%は、日本国内承認医薬品です。
同社OpalessencePFシリーズには、さらに薬剤濃度の高い15%, 20%, 35%,45%の製品がありますが、現在、日本国内では未承認です。
これらの製品はすでに米国では長年使用されており、ホワイトニング効果とその安全性は確立されています。
当院では、Opaleasence PF 15%, 20% を米国販売業者より個人輸入しています。
薬剤濃度が高いため、知覚過敏症状が一過性に発症することがありますが、使用を停止することで改善します。より高い効果をご希望される患者さんには同意の上、使用をしております。

(未承認医薬品等であることの明示)(入手経路等の明示)(国内の承認医薬品等の有無の明示)(諸外国における安全性等に係る情報の明示)


ホームホワイトニング
治療方法
専用のマウスピースを使用した、患者さんがご自宅で行うホワイトニングシステムです。
Opalescence(ULTRADENT社)を使用しています。
上記注意事項を参照してくだい。
利点
・天然歯を傷つけることなく、ホワイトニングできます。
・他の方法と比べ、
 来院回数が少ないこと。色調のコントロールがよいこと。
 施術後の色調が長期間(約1年)以上安定していること。
欠点(注意事項)
安全に薬剤や器具を使用できない場合は行えません。
・妊娠中または授乳中の方・使用材料にアレルギーのある方
・無カタラーぜ症の方・重度の知覚過敏の方
以下の歯に関しては効果がありません。
・歯冠修復してある歯・失活歯・歯の一部の修復した部分
施術に際しての副作用
・薬剤によって知覚過敏が増悪する可能性があります。薬剤の使用を中止することで、改善します。
・エナメル質の構造により、歯の表面に横縞やホワイトスポットが出現する場合があります。
・施術後に詰め物の再治療が必要な場合があります。
費用について
しおさい歯科クリニックでの治療費用概算です)
上下顎両方 ¥40,000-(税別)
片側だけの場合は、¥20,000-(税別)
(PMTC・ホワイトニングトレー・ホワイトニング薬剤15回分を含みます。追加の薬剤は 1本¥2,500-(税別)です。)

2018年9月8日土曜日

歯を守るために知っておくべきこと・「 抜歯の原因」

抜歯の原因から予防を考えよう。           



歯の本数は、親知らずを除いて上下顎の歯を合わせて28本あります。

平成28年度の歯科疾患実態調査では、
現在の日本人の平均喪失歯(抜いた歯)は、50歳で2本以上

そこから少しずつ歯を失うペースが上がってきて、70歳で8.6本以上の歯が失われています。


将来、歯を悪くしないようにするためには、どうしたら良いのでしょうか?


歯が悪くなる(=最終的に抜歯になる)ことを避けるためには、抜歯の原因が何かを知っておく必要があります。

そこで、永久歯の抜歯原因を調査した報告書について解説していきます。


永久歯の抜歯原因調査報告書とは?


平成17年にまとめられた、財団法人8020推進財団の調査報告です。
全国の歯科医院での抜歯処置とその原因を調査し、歯の喪失の実態と原因を把握するために行なわれました。
http://www.8020zaidan.or.jp/pdf/jigyo/bassi.pdf (8020財団 8020調査・研究事業より)

どんな調査?


2005年2月1日~7日の7日間に実施され、その間の全国の歯科医院(データ回収数2,001件)における抜歯症例に関する様々なデータをまとめています。
日本人の歯の喪失の主原因を把握することができる有益な調査です。

現在が2018年ですから、今からすでに13年経過しています。しかしながら最近、各地で行なわれている調査(全国ではなく地域レベル)の結果も、ほぼこの全国調査と一致していますので、抜歯原因を説明をする際には今でもよく引用されているのです。



抜歯の主原因は?                  



対象患者数7,499名 調べた抜歯総数は9,350歯
これらのデータから抜歯の主原因を考えていきます。





上の円グラフは、抜歯原因の割合を示したものです。

歯を失う原因の第1位は「歯周疾患(歯周病)42%第2位は「むし歯 33%、これらは歯科の二大疾患と言われています。そのあとに「その他 13%」「歯根破折11%」「矯正治療1%」が続きます。

「その他」の内訳としては、そのほとんどが親知らずの抜歯になっています。

歯根破折」は、転倒や事故による外傷を原因とするものもありますが、失活歯(神経をとった歯)の歯根破折が経験的に多いと考えられます。

失活歯とは、むし歯が進行したことによって歯髄処置(歯の神経をとる)を行った歯です。特に繰り返しむし歯の治療をした歯は、残っている歯質が薄くなっていて歯が割れやすいので要注意です。

そのため歯根破折も、元の原因はむし歯由来である可能性も高く、そう考えると、
むし歯33%+歯根破折11%=むし歯由来の原因44%で、「歯周疾患42%」に匹敵する原因と考えられます。

ここで大切なことは、
特殊なケースを除いて、歯周病もむし歯も予防できる疾患だということです。
つまりこれらを原因とする80%近くの抜歯は、予防によって避けられる可能性が高いとも考えられます。


 ■まとめ
・抜歯の主な原因は、「むし歯」「歯周病」で80%近くを占める

→「むし歯」も「歯周病」も予防が可能、80%近くの歯を残せる可能性がある




原因別にみた抜歯と年齢の関係             


抜歯の主原因を年齢階級別にみたデータがあります。
右のグラフは、抜歯本数(縦軸)と年齢(横軸)を示しています。


むし歯


まず、むし歯。
割合的にみると、40歳以下の抜歯原因の第1位がむし歯です。
そして全年齢層において、比較的高い抜歯本数を示しています。

つまり、むし歯すべての年齢において予防が必要ということになります。

歯周疾患(歯周病)



歯周疾患(歯周病)は45歳以上の抜歯原因の第1位です。
歯周疾患は若年者では少ないが、年齢が高くなるとともに増加する傾向にあります。

厚生労働省が行なった平成23年の歯周疾患実態調査では、歯肉に歯周炎を認める人数は、45-49歳の年齢階級層で、各年齢階級層で最高の約87%を示しているというデータがあります。

抜歯本数は60-64歳の年齢階級層で最大値を示していますので、恐らくこの年齢階級層の人、はその10~15年前(45−49歳)には歯周病の兆候があったと思われます。

歯周疾患は少なくとも30歳後半から予防を始める必要がありそうです。


そして、報告書には「現在歯数と抜歯原因の関係」にも言及しており

・・・いずれの年齢階級においても、現在歯数が少なくなると歯周病による抜歯の割合が多くなる傾向が見られた・・・ (永久歯の抜歯原因調査報告書より引用)

歯が少なくなると、1本当たりの歯にかかる咬む力は増えていきます。歯周病は、歯を揺り動かすような力がかかるとその進行を早めてしまいます。
適切な治療を行なわないと、ドミノ倒し的に抜歯が増えてしまうのです。

歯周病になってしまったら、抜歯する歯を増やさないように歯周治療を早めに行なうことも大切です。



 ■まとめ
・「むし歯」は全年齢層に対して抜歯の原因となっている

  →すべての年齢層で、むし歯予防が必要


・「歯周病」は、45歳以上で抜歯の最大の原因となっている

  →30歳後半から歯周病予防を意識する






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記事作成
金井 亨(歯科医師)@しおさい歯科クリニック


2018年8月26日日曜日

VII. 静脈麻酔を使ったインプラント手術



VII. 静脈麻酔を使ったインプラント手術   ~ストレスのない手術のために

静脈麻酔とはどういったものでしょうか?

静脈麻酔(静脈内鎮静法)は、手術の際の不安や恐怖を和らげるために、点滴でお薬を静脈に入れながら手術をする方法です。安全性の高い緩和精神安定剤や静脈麻酔薬を使用します。
人間ドックなどで行なわれている胃カメラなどの内視鏡検査のときに、ご経験されている患者さんもいらっしゃると思います。
全身麻酔と違って手術中に意識をなくすことはありませんが、うたた寝しているような状態をお薬によって継続させています。また、これらのお薬には「健忘」という効果があり、手術時のことはほとんど記憶に残りません。

感覚的には、気づかないうちに手術が終わっているような感じなのでしょうか。

手術の状況や患者さんの状態によって多少感じ方は違うかもしれませんが、術後にお話を伺うと、ほとんどの方はなにも覚えていないようです。術中もストレスなく手術を受けられていますね。




手術が怖いと感じるひとにはいいですね。

そうですね。でも手術に対して不安や恐怖心がある方だけではなく、多くの方にメリットがある方法です。
インプラント関連の手術は、30分以内に終わるものもあれば、2時間近くかかる場合もあります。
長い時間、お口をあけているのは大変ですよね。
また処置によっては、音や振動が患者さんに伝わり、それを不快に感じてしまう患者さんもいます。普段の歯科治療は大丈夫な患者さんでも、手術になるとストレスを感じてしまうこともあります。静脈麻酔では、手術中のストレスをほとんど感じませんので、長時間お口を開けていても大丈夫です。

他にどのような方が、静脈麻酔を受けられていますか。

特に血圧の高い患者さんは、静脈麻酔を必ず行なうようにしています。高血圧の治療をされていても、手術のストレスで血圧が安定しないことがあるためです。また心疾患など、外科処置に対してリスクが高い患者さんには必須となります。
静脈麻酔では、執刀医とは別に歯科麻酔科の先生が担当します。侵襲が大きいインプラント手術の際に万が一、患者さんの身体の状態が急変したとしても緊急処置を行なえます。

信頼できる歯科麻酔科医の先生にお願いしていますので、大学病院で行なっていた治療と同じことができるので、治療をする側としてもとても安心感がありますね。
患者さんのインプラント手術への気持ちの面でのハードルをとても低くできる処置だと思います。

注意事項はありますか?

静脈麻酔で使用する薬が手術後も身体に残っていますので、手術当日に車などの運転はできません。また、手術中に嘔吐してしまうと、気道が詰まって窒息してしまう可能性があり、危険です。ですので、術前の飲食制限はしっかり守って頂く必要があります。
その他、お飲みになっている薬やお身体の病気が麻酔に影響する可能性もあります。術前に、担当医へご説明ください。



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執筆者略歴
歯科医師(東北大2002年卒)・歯学博士(東京医科歯科大2006年修了)
公益社団法人日本口腔インプラント学会専門医日本口腔インプラント学会 関東甲信越支部・東京


静脈麻酔(静脈鎮静法)によるインプラント関連手術
治療方法
主にインプラント治療に必要な併用手術等について説明します。
利点
・手術の不安や恐怖をやわらげて、安心なインプラント治療を受けて頂けます。
・高血圧や心疾患などの全身疾患がある患者さんへのインプラント手術が可能になります。
・嘔吐反射など、通常の歯科診療が難しい患者さんに対しても行なえます。
欠点(注意事項)
・現在、服用している薬や全身疾患が麻酔に影響する場合もあります。術前に、全ての事項を担当医にお伝えください。
・点滴部位の腫脹、内出血、痛み、しびれが出ることがあります。
・薬剤により呼吸を抑制することがあります。
・術後の合併症として、悪心、嘔吐、眠気、ふらつき、めまい、発熱、呼吸器合併症等を発症することがあります。
・術前の食べ物と飲み物の制限が正しく行われなかった場合、手術を当日中止することがあります。
・手術当日は車・バイク・自転車等の運転はできません。
費用について
しおさい歯科クリニックでの治療費用概算です)
1手術につき ¥55,000-(税別)